芯柱状の特殊耐震構法による改修
東工大(すずかけ台)3号館改修
「国立大学法人 東京工業大学すずかけ台キャンパスG3棟」(1979年竣工)は、1970年代後半から実質的運用を開始したキャンパスにある高層研究棟のうち1棟のリフォームである。
当該建物は、オフィス空間相互を、3mセットバックした縦シャフトで連結するという明快な構成となっているが、このセットバックした5m幅の空間前面に、下部ピン接合の非自立型でプレストレスを導入された“ロッキング壁柱”を、既存建物に吸収ダンパーを介して寄り添わせ、地震時における変形を特定階に集中させることなくコントロールする手法を開発・採用している。また、壁柱後方にできたボイド状空間に個別空調の室外機を設置し美観を向上、および設備改修などもを実施した。
第21回BELCA賞ベストリフォーム賞を受賞。
発注者 | 東京工業大学 |
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工事場所 | 神奈川県横浜市緑区 |
竣工年月 | 2010年3月 |
設計事務所 | 株式会社 綜企画設計 |
構造・規模 | 鉄骨鉄筋コンクリート造 / 地下1階、地上11階 / 延11,699.00㎡ |
受賞 | 第21回BELCA賞ベストリフォーム部門受賞 |
改修概要
五重の塔をヒントにしたロッキング壁による特殊耐震構法
- ロッキング壁柱
- BELCA賞