外付フレームによる耐震改修
奈良市本庁舎
築後40年以上を経過した奈良市役所本庁舎(中央棟・東棟・西棟)の耐震化に伴い、市庁舎としての市民ニーズの変化に対応できるよう機能性の向上を目的とした改修工事である。建物各部の経年劣化や機能低下、設備機器に関してはメンテナンス部品等の製造終了等の課題に対し、耐震改修による建物の躯体の長寿命化に合わせ、設備機器などの建物機能の向上によって、建物の躯体と機能のバランスを整える。
耐震化工事は、枠付き鉄骨ブレース補強、外付けフレーム(現場打ちRC)、RC壁増設、壁増し打ちなどを実施した。外付けフレームは、建物外周に新たにフレームを増設する耐震補強工法であり、建物内部の作業を少なくすることができ、建物を使用しながらの耐震改修に適している。また、一部仕上げ材には奈良県産材を使用し、ぬくもりのある空間に改変している。工事期間中は、市民サービスに影響が出ないよう建物を使用しながらの工事としたため、粉塵対策や動線確保など来庁者への配慮に重点を置き施工した。
発注者 | 奈良県奈良市 |
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工事場所 | 奈良県奈良市 |
竣工年月 | 2021年3月 |
設計事務所 | 株式会社 安井建築設計事務所 |
構造・規模 | 鉄筋コンクリート造/地下1階、地上6階/延23,383.69㎡ |
改修概要
設備機器の更新および耐震化
- 耐震改修
- 外付フレーム